2011-01-20

[今夜のお薦めクラシック]ヴィオラで演奏したピアノ三重奏曲の演奏会 NHK-FM 2011/1/20 19:30 放送。お薦め度 ★★★★

ヴァイオリンよりもヴィオラの方が、チェロに対抗して強さが出るかも知れない・・・ショパンが、18歳の時に作曲した『ピアノ三重奏曲』について親友ティトゥスに書いた手紙にあった言葉です。ピアノ・ソロ曲のほかには2つのピアノの為のコンチェルトというジャンルだけを書いたような言われ方が良くされるので、非常に気の毒な存在になっていますけれども室内楽は地味とは言え独特の味わいを持っています。普段はヴァイオリン、チェロ、ピアノのトリオで演奏されている『ピアノ三重奏曲』を、今夜放送される「ベートーヴェン復活祭音楽祭2010」からの演奏会ではヴィオラを使っています。ショパンが言っていた『ヴァイオリンよりも』という言葉を実践するものです。興味津々。

[バロックの森]ルイ15世時代の音楽④ 聴き所は、ニケのダジャンクールの録音。

響板がオリジナルであれば、製作当時のチェンバロです。・・・と言うイタリア紀行番組が先日NHKのBSで放送されていました。メカニックが当時そのままならオリジナルだと思えていたので、確かにそうだと発見になりました。チェンバロには螺鈿細工のものやら、意匠が凝らされているモデルが多いので気持ちはついつい造りの方に向いてしまいます。意匠と言えば白鍵に黒鍵がピアノ。チェンバロは黒鍵に白鍵のアクセント。稀にチェンバロにも白地に黒のモデルが存在します。これは黒檀や菩提樹に比べて、牛骨や象牙を加工するのが大変だった事もあるかも知れません。

名盤カレンダー☁1月19日 チャイコフスキー:交響曲第5番

畏怖を漂わせる音楽家は少ない。「鬼面人を驚かす」と評されたエフゲニー・ムラヴィンスキーが、指揮者では頂点に置いて良い存在でしょう。トスカニーニや、カラヤンが発散している輝きのようなものとは別の強じんなエネルギーを感じさせていました。カラヤンが残したレコードからも、トスカニーニの録音からも聴けば指揮者の姿が浮かび上がってきます。ムラヴィンスキーの指揮姿は、カラヤンやトスカニーニほどにも観ていないし記憶も薄いものです。それなのにレコードからムラヴィンスキーが感じられるのです。

今日のレコード エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィル チャイコフスキー:交響曲第5番 海外盤CDは Symphonies 4 5 & 6 、SHM-CDは チャイコフスキー:交響曲第4-6番

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