2011-07-29

【蓄音器の音】これは何でしょうか - 第279回蓄音器でレコードを楽しむコンサート《沖縄音楽特集》レポート①

夏休みになったばかりで熊本博物館は子供たちがいっぱい。7月例会、第279回蓄音器でレコードを楽しむコンサートは沖縄から講師として、山城政幸さんが解説者の小浜司さんと三味線演奏家の牧野晃明さんをおつれくださいました。生憎夏休み最初の日曜日でしたから館内はイヴェント盛りだくさん。いつもの会場が使えなくて、プラネタリウム前の展示スペースでのコンサートになりました。

吹き抜けスペースでのコンサートとなりましたので音響は結構響きました。SPレコードの再生音や三味線の演奏は随分広く聴こえていたという事でした。意外だったのは解説の間は聴こえることはなかったそうで、「合間合間が長く静かでしたね」と一番近い特別展示室で"九州新幹線全線開業記念事業 サンゴ礁の化石たち"の展示担当者の方から聴く事が出来ました。

暑さにノックアウトされないように、男も女も食事を忘れないようにしましょう

気温31度、湿度58%。午後4時12分、熊本の天気は曇りです。青空全体に薄く白い雲、遠くには入道雲が見回せるので感覚的には晴れ。太陽の陽射しはギラギラで蝉は休む様子なく鳴いています。汗は滲むぐらいでべたっと肌が吸い付く感じ、風はレースのカーテンは動かすことはないけれども、出入り口の暖簾は揺れています。肌の表面を撫でる風で、腕に頬を寄せるとひやりと気持ち良い。

古楽の楽しみ -18世紀中頃に活躍したイタリアの作曲家-(2) 天使か悪魔か、教会音楽史に唐突に舞い降りたような鬼才

悪魔のトリル・・・このタイトルは、曲は聴いたことがないけどフレーズとして頭の何処かにあるって人は少なくないでしょう。もしかしたら実際の曲以上に凄いイメージに膨らんでいるかもしれませんね。確か小学生の頃に読んだマンガに似たようなタイトルであったように思います。山岸凉子・・・じゃなかったか?

ドゥランテが教会音楽で名を広めた音楽家であるならば、器楽曲の鬼才は《悪魔のトリル》を作曲したタルティーニでしょう。ヴァイオリン協奏曲の終楽章が余りにもエキセントリックで、そのフレーズを悪魔に教わったというエピソードがある曲です。夢の中に悪魔が出てきて、けして人に聞かせてはいけないと弾いた曲を楽譜に残したとか。わたしはこの話と、落語の『死に神』が重なって仕方がありません。SPレコードに録音が少なくないことから、作曲されてからずっとクラシックの寝物語に残り続けてきたのでしょうね。

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CD: Tartini: the Violin Concertos

古楽の楽しみ -18世紀中頃に活躍したイタリアの作曲家-(2) 7月26日放送

《蓄音器の音》を聴く さて、この音は昭和何年頃の録音でしょうか? - SPレコードの高いクオリティに驚き!

究極のアナログとまでは装飾しないけれども、この音は聴いて驚きました。mp3 に変換した音だけれども、SPレコードの再生音だとは思われないでしょう。SPレコード固有の音はシュラックという盤の材質によるもので、鉄針が音ミゾを削る時に発します。SPレコードも昭和初期、昭和10年頃、20年頃、30年頃と、或いはレコード会社の違いでシュラック音が静かなレコードもあります。SPレコードと蓄音器を楽しむ会で聞いて貰っている、ローゼンタールのショパン:ピアノ協奏曲がそうした極上盤の1つ。

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でも、これには目から鱗でした。

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