雨が降った翌日だったからでしょう。今週は緑の吐き出す空気が気持ち良い。陽射しは既に夏の装いを完了しているようで、入道雲がもっと出来たら思いっきり照らすからねって、話しかけて来ます。お洗濯も短時間で乾いてしまいそう。陽射しが強いから、薄手のシャツや柄物は色あせさせられないように気をつけましょう。
日曜日は熊本城内の県営藤崎台球場で、プロ野球のオープン戦がありました。
普段は滅多にバロック音楽のコンサートを聴きに出かける人は稀だと思います。プログラムを聞いた時にマーラーやベートーヴェンの交響曲第何番、などとあればライヴに出かけようかなと腰も軽いのでしょうけど、バロック音楽のコンサートはプログラムの曲目を眺めるだけで閉口。今夜NHK-FM『ベスト・オブ・クラシック』で放送された、ジュリアーノ・カルミニョーラのコンサートにしてもアルビノーニはまずまず、ガルッピって誰だろうと首をかしげて、後半はヴィヴァルディ。これが『四季』だったりすると、もう、新鮮味を感じられないもの。
でも、これが新鮮な気持ちにしてくれる優れた演奏会を聴き逃すことになるというものです。バロック時代の音楽の演奏会は、見栄えは地味かも知れないけれども楽器を目で味わうという楽しみがある。バロック音楽のコンサートに通うようになってオーケストラのコンサートでも、楽器の様が個々に違うことに感心が行くようになりました。思えば、ラジオやレコードのメディアを通して聴かれるようになったマーラーの時代と、一般の聴衆は居ない雇い主の貴族と、その場に集った人たちを喜ばせくつろがせるために演奏されていたバロック音楽だとプログラムなど無いようなものだし、曲名さえ関係ありませんね。
- ジュリアーノ・カルミニョーラ、
ベニス・バロック・オーケストラ -
2011年4月26日 午後7時30分、NHK-FMで放送。
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