枯れ木に花を咲かせましょう。永久に劣化がないとCDは言われてきたけれども、20年寿命は避けられないみたいです。その問題点は、樹皮に使われている素材。確かCDが登場した頃は「光が長時間当たる環境には置かないで下さい」と注意書きがあったと記憶しています。レコードより埃に強いと言う事でケースから出したCDを裸でオーディオの脇に転がしていたりってことありませんでしたか?
後でケースに戻して、そのままなお仕込んだままだったら危険信号。目には見えなくても内部劣化が進んでいます。
1995年頃に見直されるようになって来たのは、当初のCDの品質が怪しくなってきたから。それから10年後にMacOSX様のアプリケーションとして X Lossless Decoder(XLD)が登場。インタフェースを飾り付ける事よりも信頼性を向上する事に力を注いで作られていて、状態の劣化したCDの音楽をMacに対比するのに有効です。
CDからiTunesに直接取り込んでいるユーザーは多いと思うけれども、簡易的に楽しむ事が出来る様というアップルの観念があるので、けして安定した読み込みにはなっていません。マーラーとか、ブルックナーとか巨大なオーケストラ音楽にはiTunesは不向き。
コマンドラインでコントロールできたりと、長い間 XLD のインタフェースは変わらないままでしたが、リッピング精度を一新したのに合わせてインタフェースが新しくなって、iTunesやMacのFinderに倣うデザインに変わりました。複数のファイルをリスト登録もできるようになりました。
それで反面、戸惑う事にもなったのが書き出し。
バージョンが新しくなって廃止されたのかと思っていたんだけれども、右上のCDアイコンが読み込みと書き出しを兼ねていました。メニューには書き出しはないから、Windowsユーザーだった人が初めて使い始めるとしたら「使えない」と苦言をしそうです。
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