エレーヌ・グリモー嬢のインターネット生放送のチクルス。最終日の3日目は、日本時間で日曜日の夜から月曜日に日付が変わったらすぐ、午前12時30分からのオン・エアです。残る3時間少々。
モーツァルトのウィーンでのコンチェルト、バッハの鍵盤楽器の為の協奏曲、それにシルヴェストロフのユニークな室内オーケストラとピアノ風の音の協奏曲?
今夜はシューマン、ブラームス、ショスタコーヴィチといった室内楽の王道で楽しませてくれそうです。
シューマン:幻想小曲集 作品73
- Zart und mit Ausdruck
- Lebhaft, leicht
- Rasch und mit Feuer
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調、作品38
- Allegro non troppo
- Allegretto quasi Menuetto
- Allegro
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調、作品40
- Allegro non troppo
- Allegro
- Largo
- Allegro
エレーヌ・グリモーをメインに迎えての、このシリーズの最後のコンサートは、サル・プレイエルで、ドイツのチェリスト、ヤン・フォーグラーとのデュオ・リサイタルです。
昨年、2010年秋に、ヤン・フォーグラーとエレーヌ・グリモーは、シューマン、ブラームス、ショスタコーヴィチの作品をセットにした室内楽曲のプログラムでツアーを行いました。じっくりと取り組んで成熟させる為の時間を持ちました。それを今回堪能できます。
昨日の演奏会を観た人にはバッハの協奏曲の終楽章をアンコールで二度も繰り返して演奏している様子から、エレーヌ・グリモーというフランス人ピアニストが、その時々の気に入っている音楽を遊ぶように楽しんでいることが伝わったでしょう。
シューマンの《幻想小曲集 作品73》は、原曲はクラリネットの柔らかい音色を生かす為に書かれていますが、今回のチェロによるバージョンでも親しまれて頻繁に演奏されています。
ブラームスの《チェロ・ソナタ第1番ホ短調 作品38》は、3楽章構成。闊達で生き生きとしているところから、《田園》ソナタとも言われています。親しみやすい1曲です。
ショスタコーヴィチの《チェロ・ソナタ 作品40》は、4楽章構成の古典様式。特に第3楽章の《ラルゴ》の叙情性と、終楽章の《アレグロ》での超絶技巧の対比は絶品な味わいです。
The last concert of this series starring Hélène Grimaud at the Salle Pleyel and the Cité de la musique brings the French pianist to play with the German cellist Jan Vogler.
In autumn 2010, Jan Vogler and Hélène Grimaud went on tour to perform a chamber music programme made up of works by Schumann, Brahms and Shostakovich; they had time to maturate this repertoire before bringing it at the Cité de la musique.
The Fantasiestücke, Op. 73 by Schumann have been originally written in A for the soft sound of clarinet, but the cello’s version is often played too. Also composed in three movements, Brahms’ Cello Sonata Op. 38 is commonly known as the “pastoral sonata”, probably referring to its spontaneity and freshness. As for Shostakovich’s Sonata for Cello and Piano, Op. 40, its 4-movement classical structure embraces both lyricism (Largo) and a frenetic virtuosity (final Allegro).
View Hélène Grimaud's page on the Deutsche Grammophon label.
0 コメント:
コメントを投稿