クラシック音楽のとりわけピアノ曲、ピアニストが発する音楽が恋しいものにとってペルルミューテルは神々しい存在です。ショパンとモーツァルト、それにラヴェルは中でも極上。彼の音に接している時間はとっても幸せ。
モーツァルトはショパンを弾くように、ショパンを弾く時はモーツァルトを感じながら。と言われています。ペルルミューテルを聴いていると、その先にあるラヴェル、ドビュッシーが感じられます。
今夜聴いているCDは、NIMBUS NIM-5038 ( http://amzn.to/wm4AMp )。ニンバスレーベルのCDは、アーティストによってはごっそり入手困難になっていますが、幸いアマゾンに在庫があります。
このCDの発売は、1986年のマスタリング。解説には録音年月日の記載がありませんが、1979年にディアパソンディオール、ゴールドディスクを受けているので1975年頃のアナログ録音でしょう。
ニンバスレーベルのCDは「ナチュラル・サウンド」を売りとしていました。この【ナチュラル・サウンド】には、ピアノに関しては尚更、一般的日本のクラシック音楽ファン。デジタル世代には勘違いを起こさせる傾向があるようです。
まぁ、演奏会で聴く音。そう言っても日本の機能的なホールでピアノを聴いているような音ではありません。
とってもまろやかや響きで、ぎすぎすとした角、ノイズ感の無い優れた録音。位相感も無く焦点がフィックスして安心して音楽に身をゆだねられる心地良さです。
舟歌は、このディスクの3曲中では個性的。これはショパンの死後、出版されましたが未来のピアノ音楽を予見しているよう。ドビュッシーが描いたような南欧の暖かい日差しの下で海の波で遊んでいるような演奏になっています。コルトーの音楽を思わせます。
ボサノバが好き、そういう人には受け入れられやすいショパンではないでしょうか。
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